ようやく「騎士団長殺し」を読んでいる。

まだ4分の1くらいのところ。

で、読んでいて、ふたつほど、きづいた。

柴田元幸先生との対談「翻訳夜話」のなかで、村上春樹さんは読ませる文章のコツ(だったかな?)は、うねりとグルーヴ感みたいなことを、おっしゃっていたとおもう。

あいにく、ぼくは音楽にうといせいもあり、グルーヴ感というのが、つかめない。

ただ、うねりについては、「騎士団長殺し」を読んでいて、なんとなく、わかる。

無意識で書かれているとおもうけれど、会話をふくめた、ゆるい文章と、ギュッと引き締まった描写の文章があったりする。

もし純文学風の引き締まった文章だけだったら、最後まで読みきれない読者も、少なくないのではないか。読ませるには、うねる必要あり、ということネ。

それと関連して、もうひとつ気づいたことがある。

たとえば「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は、現実の世界と幻想的な世界が章ごとに交互になっていたとおもう。

「騎士団長殺し」は章で区切ることはせず、それを文体をかえることで、達成しているとおもうわけ。