言葉の経路を追う大切さ

正解を求めて本を読もうとする。はっきり言って、これは間違ってるわけ。

論文なら著者の考えの経路を追うことであり、小説なら作者の思いの経路を旅することだったりする。

正解を求めようとする習性は、言葉と実際の乖離を生む現在の状況と関係がある。

日本でいちばん言葉に責任がある職種は総理大臣でしょう。

総理大臣の言葉はワンフレーズっぽい。

けれど、表出された言葉の裏には複雑な経路があるはずだ。

ワンフレーズっぽく語られるのは、管さんの性分だと思うけれど、それでは総理としてその言葉に至る背景が説明されない。

ワンフレーズからもっと言葉を引き出せるのは、野党議員、そしてジャーナリストの立場の人だと思う。

けれど国会質疑や総理会見では、あらかじめ質問内容が提出され、関係官僚が用意したペーパーを読む仕組みは岩盤であって。

ただし総理会見の後の記者会見では、記者クラブに所属していないフリーランスのジャーナリストは例外で、あらかじめ質問内容は提出されていないそうだ。

そして、記者クラブに属する記者の質問に比べれば、江川紹子さんや神保哲生さんの総理会見の質問の仕方は秀逸でしょう。

いずれにせよ、総理はワンフレーズに至る経路をもっと語るべきねぇ。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!