自己について

小説を通じてエゴを描いたとされる夏目漱石と、ダライ・ラマは没交渉だと思ってきた。

しかし改めて「こころの育て方」を熟読すると、共通点を発見し、嬉しかったりする。

ひとつ目。死者からの引き継ぎについて。こちらは先日のブログで書いたので割愛する。

ふたつ目は、自己についてである。

「こころ」の最終の、幾重にも重なる心の描写は見事だと思う。

それについて「こころの育て方」の熟読、そして「幸福論」を読んでみて、その視点から「こころ」の描写は解説できる。

自己はひとつではない。当事者としての自己と、それを批判する自己。前者はエゴを持ち、後者は倫理的でもある。「こころ」の先生は、両者のあいだで、悶え苦しんだわけネ。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!