メモか、録るか

取材のさいには、ノートにメモをとるか、それとも録音を残すのか。

取材する僕の立場からすると、ルールのようにきっちり決めていたるわけではないけれど、そのあと書く原稿の文字数によって決めている感はある。400字詰めの原稿用紙3枚くらいなら、メモ書きで十分というふうに。

じゃ、話を聞かれる立場からすると、どうだろう。ICレコーダなり、あるいはiPhoneで取材用のアプリを立ち上げる操作をすると、いい印象は持たれないだろう。先方が身がまえる感じが分かるし、逆に僕がそのようにされたらイヤだねぇ。

ちなみに、「大統領の陰謀」という映画では、ダスティン・ホフマン演じるカール・バーンスタイン(先輩記者)は、メモをとる場合でさえ、相手に許可を得ているもんなぁ。

ま、それはさておき、最近、僕は録音にとらわれず、できるだけノートにメモをとりたい気分になっているんだわ。

ひとつには、録音したからと言って、それが事実だとは思わなくなってきたからだろう。そのとき言った言葉は残っていても、人は、立場や取材場所や気分や体調で言うことなんて、違うじゃない。

ふたつめは、もしメモ書きで足らないことがあったら、後日、電話なりメールで、その点について、うかがえばいいやって、割り切れるようになってきたからかな。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!