バイデンとトランプ

アメリカではトランプ大統領と、バイデン元副大統領が競っている(まさ再集計が行われている)。

2人の違いを、こう感じる。

バイデンは理念をうたっている。理念は現状では達成されていない。荀子は「人は放っておくと禽獣(きんじゅう)のようである」とまで言っている。なので理念は言い続けることが、とても大切だ。現に、それにより1960年代(かな?)アフリカ系アメリカ公民権は実現した。

一方、トランプはビジネスの人である。複式簿記をイメージすると分かりやすい。借入や資本を集め事業を始めるイメージ。トランプには膨大な金額の借入があり、大統領職を辞した後、返済に追われ大変だというニュースがある。しかし事業をしている人にとって、資本を大きくできるのは評価されるべきものだろう。要はトランプは、ツイッターなどで信用を集め、レバリッジをかけているんだよね。バイデンの理念に対し、トランプはビジネスの人なんだ。ユニークな大統領だとおもう。

「憲法修正第13条」

NetFlixをよくみる。

きのうみたドキュメンタリでは、人口に対し比率が高い黒人の収監について、語られていた。

まとめてみよう。

日本の明治維新のころ、アメリカでは南北戦争が戦火を極めていた。北軍が勝利した結果、奴隷解放が行われた。しかし現実は理念通りにならなかった。

本ドキュメンタリのタイトルにもなっている「憲法修正13条」では、すべてのアメリカ人の自由が保証されている。ただし、犯罪者は例外である。そのことを逆手にとって、農場から解放され居場所を失った奴隷たちは、ささやかな理由をつけられ、収監されていいったんだね。これが、いわれのない黒人の収監の始まり。

1970年代に時代は下る。時の大統領リチャード・ニクソンは「麻薬戦争」の惹句で、ニクソンが忌み嫌う左翼や黒人のコミュニティに圧力をかけた(麻薬には、左翼や黒人のイメージがあったため)。大統領選の際の支持にも、つながったという。

1980年代、ロナルド・レーガンはニクソンの「麻薬戦争」を実行に移した。関連予算を3倍にし、次々と麻薬犯罪者を投獄した。当時、はやっていたクラックを黒人の方が多く持っていたことも、黒人の収監の急増に関係している。

犯罪に弱腰の態度では多くの支持を得られないこともあり、1990年代、受刑者数を一気に増やしたのは(意外にも)民主党のビル・クリントンだった。法案により、受刑者に対し(刑を軽減するなど)司法の自由裁量が認められなくなり、地方検察の検挙が、まかり通った。ちなみに地方検察の95%は白人であった。刑務所建設の予算も増額されている。

アメリカには、議員に法案を働きかけるALEXという団体があるそうだ。ALEXは、同団体の参加企業の要請で、収監ビジネスをうながすロビイング活動を盛んに行ってきた。クリントン政権下、刑務所建設が増えたのも、ALEXの働きかけによる。

当ドキュメンタリーは、4年前の作品だ。したがって、トランプ政権下で、増大の一途をたどる収監人数、そして収監ビジネスが、どうなったのか示されていない。ただし、4年前の選挙戦の発言は引用されている。

「私は法と秩序を重んじる大統領候補だ」

*NetFrixオリジナル作品「13th」(「憲法修正第13条」)より、内容をまとめた。