プログラミングをはじめた理由

 



東芝の不正会計が非難されている。ほんらい新聞では粉飾決算と書かれるはずだ。

がしかし東芝の本件が明るみに出る前後から、会社の会計の意図的な操作は、新聞各社の申し合わせにより、粉飾決算ではなく不正会計という言葉が使われるようになった。これは、たんなるウワサかもしれない。ただライブドアが粉飾で、それよりはるかに大きい金額である東芝が不正というのは、納得がいかない。

いまは亡き、いや、休眠中の鶴巻事務所が法人であるのは東芝と関係がある。仕事を始めた頃は、先方の担当者と僕は個人的にやり取りしていた。僕としては何の不都合もなかった。しかし先方は、やはり大きな組織である。しばらくして経理の部署から(言葉は正確ではないけれど)「担当者と結託しているんじゃないか」的な指摘があった。要は、法人でないと取り引きしづらいという。

なぜ東芝が現在のようになってしまったのか見当がつかない。ただ事務手続きや請求に関してシビアだった印象がある。2年か3年ごとに概略的な会社の収支書の提出が求められたし、請求の際には、自社の請求書だけでなく、東芝の書式の仕切書、納品書、請求書を合わせて出さなければならなかった。

 


東芝とは、関連会社の社史、パンフレット、カタログ、取り扱い説明書などいくつも作ってきた。

言うまでもまく東芝はテクノロジーの会社だ。そしてテクノロジーというのは、じつに範囲が広い。下地になる知識がないので、仕事の相談がくるたびに、さいしょから、やることになる。そういう意味では、だれがやってもよい仕事である。ただし僕のばあい、しつこくやった。納得のいくまで話をうかがった。原稿のやりとりも、多いときで数十回はやった。担当の人にはご迷惑をおかけしたと思う。この場で、あやまっておきます。スマン。

当時のことを、あらためて振り返ってみると、テクノロジーについての理解は、話をきくだけでは限界があったように思う。ま、こういうのは、対象にもよるわけ。住宅リフォームなどは、取材に行けば、目の前にキッチンもトイレもあるので「これどうですか」的ですんだりする。たとえばネ。

 


オッケー。印刷とネットの話をしよう。ざっくり言って、僕のコピーライター人生の前半は、新聞、雑誌、パンフレットといった印刷物の広告・広報の文案を書いてきた。後半は、そのライバルとなるインフォメーション・テクノロジー(IT)という強者(つわもの)が頭角をあらわしてきた。たとえばウェブサイト、たとえばフェイスブック、たとえばツイッターだ。

ITを見る際には、どうしても印刷物と比較してしまう思考のクセのようなものがあった。「ネットのコレは、印刷のアレに似ている」というふうに。ただ同時に、そういう見方は違うだろうと、なんとなく思ってもいて。そうだなぁ、いまから2、3年前かなぁ。体系という言葉が頭の中にひらめいたんだ。印刷とITでは、生まれも育ちも違う体系なんだぜ。

 


ま、その気づきが関係しているのかも知れないし、前述した、東芝のパンフレット類を書いていた折の技術に対する理解の限界が関係かもしれないけれど。プログラミングを実際に自分の手で書いてみよう思い立った。

まず、書籍ではムリだったネ。ほぼすべて、途中でやめてしまう。けっきょく何かのきかっけで知ったN予備校に助けられた。なにせ、時間をみつけては1年間つづいたのだから。

ちなみにN予備校とは、ニコニコ生放送やニコニコ超会議でおなじみのカドカワドワンゴが主催している各種講座だ。N高校というネット上の高校に対し、こちらは誰でも受けられる講座となっている。ここ一年のあいだに、スタディサプリやUdemyなど、学習用のネット環境は、ずいぶん充実したように思う。日々こなしている業務は、将来なくなる可能性が高いでしょう。なので、今までとは違った知識を身につけられる、ネット上の学習機会が増えたのはとても良いことだと思う、

って、また話が脱線してしまいましたねぇ。プログラミングの話でした。じっさい、じぶんの手を動かしてやってみた感想としては、なんていうんだろう、文章を読むときの行間を読むような、なんとなく理解できる感じがあるんだなぁ。これは、その分野について、ひとから話を聞くのとちがう感じの分かり方だ。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!