取材の際には、一応、骨子をつくる。
ここで一応と言っているのは、事前につくったものの、当日はその通りに取材は「進めない」というか、「進まない」からだ。
若い人は、もう過去の存在どころか、その名さえ知らないかもしれないな。ローリング・ストーンズというロックグループが、げんざいも活動をしている。
このグループ、事前のリハーサルは緻密に、本番のステージでは、流れに乗ってやっている。ま、そんな感じ。
取材を受ける人との接点は必要でしょう。おおよその取材は、初めて顔を合わせるわけだから。
じゃ、その接点とは、なんだろう。
著作を出しているのなら、あらかじめ、それを読んでおく。新聞やウェッブサイト上の情報は、時間の許す限り目を通しておく。
広告における取材の場合、広告主から、あらかじめ資料を提示されることが多々ある。その場合は、それに目を通しておく。
いずれにせよ、接点づくりは、先方、あるいは先方周辺から発せられた情報、ということになる。それだけに、いささか取材する方は、それに負い目を感じてしまう(その資料から、外れれないようにしなくっちゃ、みたいな)
オッケー、ここで、ひとつ、まとめてみよう。
取材の骨子づくり => 取材者の主観が入っている。主観というくらいだから、それには強いバイアスがかかっている。主観は当人にとって譲れない感じがあるけれど、けっこう、状況により変わっていくものだ。
資料の読み込み => 資料に合わせようという、負い目が生じてしまう。
この2つのポイントをクリアにするために、さいきん、取材を受ける方に、こちらで用意したデータを提示しながら取材を進める試みをしている。
じぶんで言うのも何だけれど、年のわりに、ウェッブサイトを多用している。
取材にデータを提示するにあたって、公開されているウェッブサイトのデータをpythonにてスクレイピングしている(任意のデータの抽出をしている)。さらに同プログラミング言語により、データの成形、グラフの描写を行っている。
ま、プログラミングを従来の仕事に取り入れることで、いままでとは違うアプローチができる。そんな可能性を感じているわけね〜