プラットフォーム

媒体は専門的な言葉だろうか。少なくとも日常の会話に、それを発する機会は、ほとんどない。

僕たちにとって、媒体とは、新聞や雑誌を示す。

面と向かって、会話する。けれど、遠くの人に意味を伝えるには、面と向かう時の場に変わり、媒体というスペースが必須になってくる。

そういう意味では、いま流行りのZoomも媒体であると言いたいところだが、個人的な感覚では、そう呼びたくはない。

あえて言えば、プラットフォームだ。ひとつの場に、任意の人が行き交うプラットフォーム。電車に乗り合う、そんなイメージだ。

Zoomだけではない。

ツィッターも、インスタといったSNSも、同様にとらえている。

ウェッブページというのは、旧来の新聞や雑誌と似ている。まったく違う系統のものでも、出始めの頃は、以前のものと似ているという説がある。

インターネットのキラーアプリケーションとも言えるウェッブサイトは、旧来の新聞や雑誌と似ている。しかし、その後の(ウェッブサイトを経て出てきた)SNSは、旧来のそれとは似ていない。新聞や雑誌、テレビとは系統の違うインターネットの性質の現れ、といった感がある。