むかしのことを話したがる年寄りを、いぶかっていた。
スマナカッた。
オレも年をとり、やはり、同じようになってきている。
ひとむかし前、インターネット以前、印刷しかなかったような時代のことである。
印刷物に写真を掲載するためには、まず第一にカメラマンに撮影してもらっていた。
で、予算がないばあい、グラフィック・デザイナーが「貸しポジ屋さん」へ実際に足を運んで、選んでいた。とうじ銀座や南青山には個人のデザイナーの事務所が多くあって。必然的に、当地には、人気のある「貸しポジ屋さん」が店を構えていた。
え、ポジを借りる料金?
うるおぼえだけれど、1枚3万円くらいしたんじゃないかなぁ。
ま、いいや。
あたらしいことに触れようとするたびに、イチイチ、むかしのストーリィを語るのも、年寄りの、よくやることである。いや、個人的なオレのクセのようなものかもしれない。
げんざい、「貸しポジ屋さん」は、ネット上で展開されている。
いちいち足を運ばなくても、ネット上で、ほしい写真をダウンロードして、クレジットで支払う。
個人的には、Adobeのfotoliaを利用してきた、
がしかし、同サービスは2019年11月5日を持って閉鎖されるというのである。
Stock Photoに統合されるらしい。
ま、そういう事情もあって、げんざい、必要な写真は Stock Photoで探している。
fotolia利用のときは必要に応じて、写真をクレジットしていたけれど、
どうやらStock Photoは、月いくらで何枚までダウンロード可能な月契約、あるいは年契約という、いわゆるサブスクリプションになっている。
NetFlixといい、Spotifyといいい、サブスクリプションが、もう主流になってきているんだよなぁ。