情報は現在のオイル説

エンジンは工業社会の象徴である。そう言ってみたい。

梅棹忠夫さんの書籍によると、工業社会の黎明期、人間の身体は重労働を強いられ、とてもシンドかったようだ。しかし蒸気、石炭、石油を動力に利用することで、人間の身体はその負荷から開放され、しかも人間の身体では、とうてい出来なかったことが実現されていった。

データは現在のオイルらしい。

そのニュアンスを分かりかねていた。

がしかし、前述のことがらをアナロジーとしてみると、言えることがある。

情報化社会は、現在、人間の脳に重労働を強いている。けれど、工業社会のオイルのように、データをうまく利用することで、人間の脳はその負荷から開放されていく。そして、さらに人間の脳は(人間の脳では不可能な領域に)拡張されてゆく。

そうすると、データというオイルに対し、AIエンジンという言い方も、スッキリいくんですねぇ。