ケガの功名でExcelへ

いまExcelをやっている。

Excelにたどり着くまで、長い道のりだった。

げんざい、Appleは時価総額世界一になっている。

僕たち、というか、グラフィック・デザイナーがMacに憧れていたころ、Appleは、げんざいと比較にならないほど小さく、それどころか、倒産寸前だった。

AppleStoreなどあるはずもなく、たしか、キャノン販売が販売代理店やっていたんじゃないかなぁ。

さらに、それよりも前、Macはデザイン会社が経費で無理して購入するレベルだった。数百万円もした。マニュアルは英文だった。

話は前後するけれど、Appleが倒産しかけたころ、ようやくフリーのグラフィック・デザイナーが(個人が)手の届くか、届かないかくらいの価格になっていた。

なぜデザイナーがMacなのかというと、とうじ、IllustratorやPhotoshopといったグラフィック用のソフトウェアは、Mac版しかなかったからだ。

ぼくたち周辺はMacだったけれど、パソコン全体から見れば極めて少数派だった。Windowsがほぼ全体を占めていた。

ま、そういうこともあり、Windowsではお馴染みのExcelとは縁遠かったわけ。

数年前からプログラミングを始めている。

まずJavaScriptをやり、げんざいはPythonをやっている。

Pythonにはデータを加工したり、データをグラフ化するライブラリが充実している。

なので、この種の作業はPythonでやってきた。

相変わらず、Excelに触れる機会はなかった。

きっかけは、MacのOSのアップデートだった。

アップデートした際に、いちおう入れていたExcelは古すぎて、使えなくなってしまった。

そこで、1ヵ月無料のWindows365のExcelを試用してみた。

やってみると、Pythonでは、いままでコードを書いていた作業が、Excelなら該当するボタンをクリックするだけで出来てしまうという。

いやになるほどカンタンなんだわ。

分からないところはMicrosoftがサポートしてくれるし。

結論としては、PythonやRは、機械学習やデータサイエンスといった専門的な事がらに適していて、その流れで(とうぜん同じプログラム言語で通した方が自然なので)データの整形やグラフの描写も、PythonやRのライブラリを使ってやることになる、といった感じ。

ぼくの場合、データの整形やグラフ描写の作業だけ切り取って、わざわざPythonでやっていたという…専門の職種でなければ、Excelで充分だ。