兵庫県の第三者委員会による取りまとめについて

兵庫県に関する第三者委員会による報告が取りまとめられ、発表された。

まだネット上でしかチェックできていないけれど、斉藤知事のいわゆる「おねだり」「パワハラ」が認定されたようだ。

「おねだり」「パワハラ」については、斉藤知事をいやしめるための元県民局長による恣意的なデマだとおもっていた。

この説はNHK党首の立花孝志さんはじめ、SNSやYouTubeで多く見られた意見で、一方、テレビや新聞といったマスメディアは、元県民局長による告発は公益通報者保護法により守られていて斉藤知事による同氏の懲戒処分を批判していた。

第三者委員会の報告により後者のニュアンスが勢いを増すはずで、折をみて図書館で新聞各紙の関連記事を読もうとおもう。

個人的にこの件は、後年振り返った時に日本の節目になる事件だと思っている。

これには2つの視点がある。

ひとつ目。兵庫県では井戸前知事が5期20年にわたり県政を担当し、その間に大きな利権構造が形成された。斉藤現知事はこの既得権益の打破が期待されていて、この動きは単に兵庫県だけの問題ではなく、全国の都道府県への好影響が期待される象徴的な事例となる可能性。

ふたつ目。情報空間は私たちの物の見方に大きく影響する。けれど、その中にいる私たちはその力になかなか気づけない。かつてはマスコミだけが情報を握り、その単一の「空気」に対して疑問を持つのすら難しかった。だが、いまやSNSやYouTubeといった新しいメディアが勢いづいたことで、マスコミについて相対的に見れるようになった。これにより、従来のメディアの偏りや間違いにも気づけるようになった。兵庫県の一連の事件は、斉藤知事や立花NHK党首を支持するSNSと、批判的なマスコミが綱引きをしている。そして、この事件が分岐となりSNSやYouTubeが優勢になっていく可能性。