AIの”支配”について

ノーベル賞受賞者が発表されている。

文学賞は韓国出身の作家・韓江(ハンガン)さんである。

初めて聞く名前だ。図書館で予約して著作を読んでみようと思ったが、残念ながら、すべて貸出中となっていた。

昨日はXのトレンドに村上春樹が入っていた。

毎年この時期になると、同氏の文学賞受賞が話題になる。どうやら今年も取れなかったことが誹謗され、さらに便乗して、アンチの人たちが村上作品に対して感情的になっているらしい。

ノーベル化学賞と物理学賞には、それぞれAIの旗手の受賞となった。

前者受賞のデミス・ハサビスと、後者のジェフリー・ヒントンは、顔と名前は存じ上げていた。

ノーベル賞受賞の話題が縁になり、ヒントン教授の記事が目に入ってきた。

その記事では、AIが人間を支配する危惧が触れられていた。

「知能が劣っているものが知能の優れているものを支配した例はない」といった感じの内容だった。

ところで、ぼくも含めて多くの人にとって、AIに支配される感じにピンと来ないのではないか。

気になって、ネットにて”支配”について検索してみた。

こうである。

「ある者が自分の意思・命令で相手の行為やあり方を規定・束縛すること。更に広く人以外のものでも他に働いてそれを左右すること」となっている。

そう言われると、少なくともぼくはAIの支配という言い方の違和感は前者の意味から、そう感じている。

後者なら分かる。”お金の支配”とか”思想の支配”とか。そういう意味では、会社だってAIである。