トランプの交渉の手法は、わかりやすいとおもう。
相手の弱味を最大限利用している。
ただし、これは相手が合理的に動くことが前提となっている。
合理的とは、簡単にいえば、損をするか得をするかである。
コッポラーの「ゴット・ファザー」が好きだ。
イタリアからの移民が船上で自由の女神を見上げる、シリーズ2の場面は、なんど観ても感動する。
マイケル・コルレオーネは、取引でキューバに行くでしょう。
その道中で、警察の取り調べから逃げ、車に籠城して自爆する男を見る。マイケルは、ひょっとしたら、この国の革命は実現するとおもう。
合理的でない行動は、なにも映画だけじゃない。7、80年前の日本自身はどうよ。だって戦闘機で単身、軍艦に突っ込んだり、片道だけの燃料を積んで戦艦大和が沖縄に向かったりしたんだよ..ね?
げんざいトランプは各国にブラフをかけている。
とくに話題になっているのは、中国とイランだ。
一方は隋や唐、一方はペルシャという、かつて世界の中心を経験した地域である。
そもそも合理性とは、イギリスのある地域の価値観で、それが時間をかけて世界に広がっていった経緯がある。その当時は(「ロビンソン・クルーソ」が書かれたくらいの時期は)まだ、出たとこ勝負の行動が大勢だったらしいですねぇ。
要は、合理性は普遍的というわけでもなさそうで。