「広告の迷走」、「広告内視鏡」を繰り返し読んでいる。
著者は、コピーライターの大先輩、梶祐輔さんである。
書籍は旧来のメディア、とくに新聞広告に立脚していて、残念ながら、ウェッブサイトやSNSについては触れられていない。
たぶん、同時期に出版された本だと思うなぁ。
電通総研を退社された方が書かれた「これからの広告はどうなるのか」的な書籍も読んでいる。
筆者の長年の知見、こちらも、既存のメディアからの視座で書かれている。
個人的な感覚、そして実際にも、そうなのだけれど、ウェッブサイトやSNSにより情報空間はとても拡大した、
というより、主役が変わったのは、たいへんなものなんだね。
ただし、これは旧世代の感覚であり、生まれたときからSNSがある世代はフツーのことである。
オッケー、ハナシを元に戻そうか。
梶さんの「広告内視鏡」についてである。
本書は「会社の値段」(森生明)、「ブランド評価と価値創造」(刈屋武昭 編著)からの引用が目につく。
引用元を読んでみると「広告内視鏡」の視点自体、両書による影響が大きいことが分かる。
「ブランド評価と価値創造」によると、ブランド・エクイティというコンセプトは、デビット・アーカーにより提唱された。
無形資産であるブランドを、貸借対照表に反映させるのだが、ただしブランドは無形資産である。
アーカーは無形資産であるブランドを定量化するため、いくつかのパラメータを用意した。
で、思うわけ。
これは、コトラー(ひと)が任意に決めたパラメータだけれど、
機械学習により、いぜんは得られなかったウェッブやSNSといった大量のデータを学習させることにより、コトラー(ひと)では思いも付かないようなブランドのパラメータが抽出できると思うわけ。
これ、どうなんだろう。詳しい人に取材してみたいわぁ。