話題作「三体」(劉慈欣/リュウ・ツウシン)を断続的に読んでいる。
大作の、まだ50ページくらい。
そこには、まだ僕が生まれる前の、中国のイデオロギー的世界観が描かれている。
ここでいうイデオロギーとは、ひとつの思想がまったく正しく、それ以外の考え方や行動は全否定される価値体系だ。
個人的には、イデオロギー的価値体系には否定的で、
じぶんの考えがあり、ほかの考えがあり、両者が議論していき、より良いものに納得感を得る方が好みだ。
「三体」の触りを読んでいて、ジョージ・オーウェルの「1984」を何度も思い浮かべた。
それともうひとつは、ダライ・ラマ、である。
当時、ダライ・ラマは、このようなイデオロギーに柔軟かつ奥深く対応していったという偉さである。