近松門左衛門が好きだ。
ちなみに、溝口健二の「近松物語」は、近松を読んだ時のイメージに近い。
社会を超える感覚は、あるのか。
三島由紀夫は、ほとんど読んでいない。
大塩平八郎についてのエッセイは読んだことがある。
過不足なく、とても緻密な文章は、読んでいて得した気分になる。
三島ほど用意周到な人が、なぜ無謀な死、自衛隊での自決を選んだのだろう。
そう思う一方で、社会を越える刹那だったのかな、とも思っている。
近松門左衛門は元禄時代の人だ。
当時、社会は、ない。世間はあった。
近松の描く主人公たちの刹那も、世間を超えているよね。