年金の支給年齢が65歳に引き上げられる。
基本的なことで良いので、BS(貸借対照表)を学ぶことを、おすすめする。
年金の場合、左側の借方には、現在、積み立てられているお金と、これから国民から支払われる予定のお金が記入される。
後者については疑問だった。
だって、通常、これから入って来る予定のお金は資産としないじゃないの。
でもある日「あ、」と思ったね。
年金は税金と同様、確実に取れるお金だ。その点、企業と違うのね。
左側の資産に対し、右側の貸方には、国の立場からの負債、すなわち将来の支払いが計上される。
ま、そういうカンタンな表を書いてみると、労働人口が減少していく中で、一番分かりやすいのは(国からみて)一人あたりの年金の支払い総額を増やし、逆に一人あたりの支出を減らす、すなわち年金の支払い・給付ともの65歳まで延期させることだ。
年数ではなく、毎月の一人あたりの支払いを増やし、支給を減らす方法もある。
しかしダニエル・カーネルのプロスペクトの理論にもあるように、参照点から支払いを急に増やしたり、受取を急に減らすのは心理学上、大きな損失感を伴う。
じっさい、毎年、気づかないくらい少しずつ数字を変えているよね。