ある人は「あたらしいものの最初は、それまでのものと似ている」と言った。
ウェッブサイトが出はじめたころ広告といえば、(いまもあるけれど)バナー広告だった。
バナー広告は、新聞で見立てていえば、いわゆる、つき出し広告である。
新聞広告というと、全面、あるいは紙面の下方の広いスペースの広告を思い浮かべてしまうが、つき出し広告というのは、紙面のなかに、かこみあつかいで、ひょんと掲載されている、あれである。なんとかモナカとか、そんなのあるじゃない。
ウェッブページ自体、みようによっては記事広告や、あるいは記事に似ていると言えなくもない。
大きな違いは、新聞、あるいは雑誌のページの総数は一定だが、ウェッブページは無限大である点である。
これはこれで、とりとめもなく、困ってしまうけれど、ま、この点はグーグルの検索エンジンにより整理され解消されている。
で、これは、いままでの話である。
新聞・雑誌という印刷媒体がある。そして、それに似たウェッブサイトがある。その数は膨大である。グーグルの検索エンジンはそれを解決した。
けれど、いま現在はどうだろう?
ブラウザーをひらいて検索エンジンをつかう機会は減っているだろう。検索エンジンでウェッブページを見るより、ファイスブックやツイッターといった ネイティブアプリを開くことがおおくなっただろう
歩きながらポケモンをしたり、料理をしながらスポティファイを聴くようになったじゃないか。
さらに言えば、グーグル自身、alloというアプリをリリースしたわけで。グーグル・アシスタントの活用は、脱検索・脱ウェッブサイトでしょう。