わずか2年で実現した自然言語処理の革新

OpenAIのGPTに初めて触れたのは、2年前の秋のことだ。当時は電話番号とメールアドレスを登録すれば、一定の上限まで無料で利用できた。上限に達すると別のメールアドレスを登録し直して使い続けたが、数回繰り返すと電話番号で識別されてしまうようで、最終的には姉のメールアドレスを借りることになった。

その頃は「プレイグランド」と呼ばれる入力欄にプロンプトを書き込んで結果を出力させていた。チュートリアルを参考にAPIを使ったこともあった。そして年が明けると、ChatGPTがリリースされた。個人的には、LINEのようにチャット形式でやり取りできるようになったことは画期的だと感じている。誰でも簡単に使えるインターフェースになったからだ。

同年の春にはChatGPT-4が登場し、翌年の6月には同社のカンファレンスでGPT-4がリリースされた。このように経緯を整理してみると、わずか2年足らずの間に、映像を見ながら自然な音声での会話ができるまでに進化したことがわかる。その進歩のスピードは非常に速いと言えるだろう。

ネット上では、イーロン・マスクのようなオピニオンリーダーたちもAIの進歩が他の技術に比べて速いと指摘している。だからこそ、「AIの進展は早い」と断言できるのだ。わずか2年弱でここまで進歩したのだから、今後2年間でさらに驚くべき進化を遂げることを期待したい。