この連休、私は10年間手付かずであった自社のウェブサイトを見直した。
変更した箇所は大きく分けて2点である。
ひとつは、事務所(実態は自分自身だが)のプロフィール内容とデザインをリニューアルしたこと。
もうひとつは、長年機能不全に陥っていた問い合わせフォームを復旧し、正常に送受信できる状態にしたことだ。
私はウェブデザイナーでもプログラマーでもない。ネットで調べながら時間をかければ自力での修正も不可能ではなかっただろうが、その膨大な手間を想像するとどうしても億劫になり、結果として10年もの間、サイトを放置するに至っていた。
しかし今回、生成AIを「壁打ち」の相手に据えることで、この停滞は劇的に解消された。
結果から言えば、ページ内容とHTML/CSSの変更に2時間、メール送受信のためのコード修正に2時間、合計わずか4時間ですべての作業が完了したのである。
現在の私には、生成AIが書き出したソースコードを自力で読み解く力はない。しかし、AIと対話を重ね、目的を言語化し、実装と検証を繰り返すプロセスを経ることで、専門外の領域であっても「動くもの」を作り上げることができた。
今回の体験を通して得た確信がある。それは、生成AI活用の「レバレッジ(梃子の原理)」についてだ。
まったく知識がない状態でAIと対峙しても、適切な目標に達することは難しい。一方で、概念的なものであれ「少しの知識」を持つ者がAIという道具を手にすれば、その実行力は飛躍的に向上する。
この手応えは、技術的なハードルによって放置していた他の活動にも波及している。たとえば、Wikipediaにいくつか立てている地域関連のトピックも、記述方法の難解さから更新を止めていたが、AIとの連携によって確実に完遂できるという確信を得た。
コンピュータを介した作業の多くは、生成AIとの適切な「壁打ち」によって克服可能である。
「やりたいこと」と「できること」の境界線が、AIという触媒によって書き換えられようとしている。私は今、その変化の最前線に立っている。
