あれは、95年くらいかなぁ。

NetScapeがリリースされ、それに触発されたマイクロソフトがInternet Exploreを開発し、さらにWindowsのなかにそれを組み入れたのは。

このとき、インターネットとウェッブということばを耳にするようになり、それ以来、この2つのことばは、おなじようにあつかわれている…よね?

ま、とくに、そんなにうるさいことを言わなくてもいいんだけれど、ちょっと、かんがえてみたいこともあるので、2つのことばを整理してみます。

インターネットとは、TCP/IPという通信技術をつかった、世界中をむすぶ共通のネットワークだ。

それに対して、ウェッブはFTPやメールなどと同様、インターネットの上のレイアーにのる、ひとつの技術だろう。

参考までに、ウェッブの規格について、ウェッブの開発者であるティム・バーナーズ・リーの著作の中から引用しておこう。

「Webの設計について人々に理解させるのが難しいことがしばしばだったのは、そこにはURI(URL)、HTTP、HTMLのほかになにもなかったからであった」(『Webの創成』)

ここまで、なぜ、くだくだと書いてきたのかといえば、ブロックチェーンについてまとめてみたいからだ。

ブロックチェーンは、「インターネットの次にくるような」大きなムーブメントになるといわれている。

でも、この言い方は、ちょっと引っかかるな。

それをいうなら、ブロックチェーンは「ウェッブの次にくるような」大きなムーブメントというべきだろう。それは、ブロックチェーンもウェッブと同様、インターネットの上にのるレイヤーだからだ。

ウェッブとブロックチェーンの類比は、ブロックチェーンの現状をかんがえるうえで、なにかの参考になるだろう。

ウェッブは、ティム・バーナード・リーにより開発され、さらにそれから10年、20年かかり、グーグル、アマゾン、フェイスブック、ツイッターといったアプリケーションが花開いたのである。

ブロックチェーンはどうだろう。

ブロックチェーンといえば、ビットコインを連想させる。ま、それはそうなんだけれど、これはブロックチェーンをつかった、ひとつのアプリケーションだ。

ブロックチェーンは、ウェッブのような標準規格が出来ないまま、いきなりアプリケーションであるビットコインが話題になった(そしてマウントゴックス社の不祥事により、日本では危ないイメージがついてしまった)。

つまり、ブロックチェーンは時期相応なのである。まずは、ウェッブのHTTPのような標準規格が広く普及することが必要条件で、そのうえで、時間をかけて、たとえばグーグルのような、たとえばアマゾンのようなサービスが広く行きわたるものだとおもっている。

ま、ウェッブは情報全般の流通を促進したけれど、ブロックチェーンは信用の担保を促進していくだろうネ。