「電脳コイル」

いまいちニコニコ動画の有料会員の利点がわからない。しかし、いまだに継続している。その理由のひとつは、ニコ動を主催している川上量生の文章を愛読しているからだ。いわば、お布施のようなものである。

ニコ動では、いくつかのコミュニティ番組をみてきた。けっきょく、げんざいでは小飼弾の「論弾」のみである。当番組はタイムシフトでみている。タイムシフトとは、見る時間を動かすこと、要は録画をみるということだ。ナマ放送で見れば、無料だけれど、タイムシフトでみるばあい、有料会員でなくてはならいない。これが、川上量生への「お布施」以外の、もうひとつの理由。

小飼弾の「論弾」に引き合いに出された「けものフレンズ」と「電脳コイル」を知ったのは大きな収穫だった。

海外の若い有力な経営者たちはSFファンが多いそうだ。日本では経営者はもとより、一般的にもSFは多くは語られない。そのかわり、アニメーションはとてもポピュラーだ。「けものフレンズ」「電脳コイル」はもちろん、「鉄腕アトム」「ドラえもん」「機動戦士ガンダム」「攻殻機動隊」などなど。

「電脳コイル」の、無意識の集合体と電脳空間の織りなす世界観は、キアヌ・リーブスの「マトリックス」と同様である。なので、すごく目新しいというわけではない。

しかし、iPhone登場の10年前と同時期に放映された「電脳コイル」の提示する技術には、近い将来実現しそうなリアリティがある。

電話してネ。これを動作で示すばあい、親指を耳側に、小指を口側にあてるポーズをする。「電脳コイル」では、それだけで、電話が通じてしまう。というか、じっさいはメガネに装備されているモデムやセンサーが動作していて。手だけで電話しているように見えるのだろう。

これは、たとえばAppleWatchでも、できそうな気がしなくもない。AppleWatchが「電脳コイル」と同様の役割をすれば、いいわけよ。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!