吉本隆明による詩について解説。 ぐっとくる解説だと思う。

 詩的行為とは外的な意味で、自然現象のように不安定な言葉の状態を瞬間的に固定化する操作である。この操作は直ちに内的な意味に順応する。詩作行為とは自然現象のように瞬間的に明滅する僕らの精神の状態を侍読し恒久化しようとする希求に外ならない。僕らの個性的な思想の系列が詩作の上に現れるという意味は、その思想の系列が意識の野を個性化し、それが更に言葉になって現れるという意味に外ならない。(『詩と科学の問題』/吉本隆明 より抜粋  『詩文化』第八号 昭和二十四年二月十五日 )