いぜんのように映画をみなくなった。ことしは見た方だろう。「シンゴジラ」「君の名は。」「この世界の片隅に」。話題作が立てつづけである。

3本には共通点がある。ゴジラ上陸、流れ星の墜落、そして第二次世界大戦の空襲…それぞれ、人知の手に追えないできごとに遭遇することだ。

アプローチは、ちがう。官僚たちがアンダーコントロールしようとするもの、おもいを伝えるもの、

そして「この世界の片隅に」はなんだろう。

「この世界の片隅に」には、宿命を受けざるを得ない世界観があるのではないか。

すずは戦争により様ざまなものを失う。身内、爆弾による自分の右腕、そしてすずの良さ、素直ささえ失うシーンが出てくる。(くわしいセリフは、おぼえていないけれど)すずに「あのころの素直な気持ちに戻りたい」と言わせている。

宿命に翻弄されるすずの救いはなんだったろう。それは、小さいころから得意だったスケッチだったろう。このへんは深いかんじがするんだなぁ。これから、考えつづけたいくらい。

ちなみに、すずの義姉は理性で問題を解決していくモダンなタイプとして描かれている。しかしそのような彼女さえ、まわりと同様、大切なものを失っていく。

ひとの人知に及ばないものは受け入れるしかない…このへんは「シンゴジラ」の官僚による対応次第とは、ずいぶんちがうし、

もちろんスマホをとおして、おもいが伝わり、主人公がコミットメントすることで事実が変わっていく「君の名は。」ともちがう。

書いているうちに「この世界の片隅に」は、重要な映画のようにおもえてきた。じわじわくるねぇ。機会があったら、また、みてみたいなぁ。