北国の青年は、こずかいを貯めてシンクレアQLを買った。使いこなしているうちにOSにバグがあることに気づいた。彼は(機械語をアセンブリ語に翻訳する)逆アセンブリをつかって、OSの機動を理解し、修正した。

青年はシンクレアに搭載されていた68020には限界があることを見越していた。そして1980年に登場した386チップに魅力を感じ、当時の学生にとっては高価であるPCに買い替えた。そしてユニックスの小さなクローンであるミニックスに夢中になった。

やがてミニックスのエミュレータに不満をかんじ、彼はじぶんで、いちからエミュレータをつくった。大学のコンピュータにアクセスし、ネットニュースなどを楽しんだ。

そして彼はエミュレータだけではなく、ディスクの構成を見たり、ダウンロードしたファイルを保存するドライバーまで自作した。彼は気づいた。これは、もはやエミュレータではない。OSにとして作りこんでいけるのではないか。

彼の名前はリーナス・トーバル。OSの名まえはリナックスである。