明治になり、いままでにない概念がはいってきた。いままでないのだから、それに応じた言葉もなかった。
なので、若いときに漢文を習った世代の人たちが、西欧の概念を表すために、漢文から漢語を持ってきて対応させてしまったらしい。
一例をあげよう。
権利、観察、観察、実験、経験、実証、真理、論理、形而上、形而下、演繹、帰納、宗教、自由、などなど。「日本漢語と中国」(鈴木修二・中公新書)より。
これらの言葉ができてから100年以上たった今も、なんか、しっくりいかない言葉たちだと思うんだよねぇ。こういう言葉を、なるべく使わないようにしくっちゃ。