村上春樹の翻訳について

村上春樹の文章を愛読している。小説も、ノンフィクションも、紀行文も、そして翻訳も多読している。

小説の3作目までは、耽読されてきたアメリカ文学をお手本に、自身の小説に昇華させてみたものだろう。

デビュー作、2作目は、リチャード・ブローティガンだし、

三作目の「羊をめぐる冒険」は、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」がお手本になっている。

もっとも、これは、ぼくの憶測だ。

もしそうでないとしても、少なくとも、好みのアメリカ文学の翻訳作業を通じて、そこから多くを学び、自分の小説に反映させていることは確かである(エッセイか、インタビュー記事か、忘れたけれど、そのような内容を読んだ記憶がある)。

そして結果的には、

スコット・フィッツジェラルド、レイモンド・チャンドラー、レイモンド・カヴァの作品が村上春樹に翻訳されることにより、珠玉の作品が忘却される不幸が避けられたとおもう。

げんざい、レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」を読んでいる。

とても良い小説だとおもうし、再読していて、そう簡単な小説ではないことを認識させられている。