大転換のきっかけになれば良いなぁ

いちじき、城山三郎を好んで読んだ。「男子の本懐」も読んだ。とうじの蔵相・井上準之助のその名は、おぼえている。本タイトルと相まって、良い印象だけ残っている。

せんじつ、日銀より現状の経済状況の発表があった。コロナ渦にあって「深刻な状況」だという。つうじょう抑制した表現になる日銀が「深刻」という以上、そうとう深刻なんだとおもう。

「男子の本懐」の時期、日本は深刻なデフレ下にあった。

「昭和恐慌」を定量的に示した書籍のページをめくってみた。専門書なので、難しくて読めなかった。

けれど、表とその周辺の気になるところ(3〜4ページくらいだけれど)は繰り返し読んだりした。

井上の蔵相時代、たしかに物価は低下していて、それに対し、同氏は国債の増発は行わず、物価、株価、土地の価格は下落している。

それが反転したのは、次の蔵相・高橋是清の大胆な施策による。

いわゆる、アベノミクスの「第一の矢」、日銀の異次元の金融緩和は効果があったとおもっている。

需要が低迷しているあいだ、数十兆単位のマネーが供給されても、インフレは起きていないし、なにより失業率は下がっている。

同様に、コロナ禍の中にあって、政府・日銀がもし大規模な経済・金融制作を行っていなかったら、げんざいは、ほんとうに深刻な状態になっていたとおもう。

個人的に、不要なしごとは、現状にあったもの、先どりしたものに変わっていかなければならないと、おもっている。その点、アベノミクスの「第3の矢」の効果には失望している。

新型コロナウィルスが「禍い転じて福となす」になってくれれば良いのだけれど…

バブルでは?

AIが、はやっている。

けれど、実態は、ディープラーニングという手法が期待されているところにある。

ディープラーニングは、私感では、主に回帰分析と分類が行われる。

前者は予測に、後者は写真の補正や(Google Lensのような)画像認識に使われている。

まだ、そのくらいなので、とても世間一般で言われているようなAI、とまで行かない、とおもう。

何を言いたいのかというと、AIはバブルなのである。

期待に比べれば、ささやかな技術に、兆単位のお金が流れている。

話は変わる。

とつぜん日本銀行の話をする。

日本銀行は、金融機関の国債を買い入れ(日銀にとっては資産を膨らまし)、一方で金融機関の当座にお金を入れている(日銀にとっての負債を膨らましている)。

黒田総裁着任以降、そのバランスは、とても大きくなっている。

大きくなっているわりには、景気の実際は良くはなっていないとおもう。

たしかに失業率は低くなっていて。消費税2%アップに比べ、失業者が増えた方が、はるかに需要は縮小するでしょう。

仮にだよ、1世帯10万円を消費していて、消費税0.2%増えたとしても、

1か月で
(10^5 ) ✕(2*10^-2)=2*10^3 = 2000円
支出が増え、

1年で
2000✕12=24,000円の支出が増える。

日本の人口は1億3千万なので、全体の負担は
2.4*10^4 ✕ 1.3*10^8 = 2.4✕1.3✕10^12 = 3.12 ✕ 10 ^12
=3.12✕1000000000000=3.12兆円となる。

仮に、消費税負担分をみんなが節約すると、ざっくり言って3兆円の需要が消えてしまう。

でもさ、失業者が増えたら、消費税分の節約どころか、桁違いの節約をせざるえ得ないので、この点、日銀が金融緩和を行ない、(関係は分からないけれど、たぶん)失業率を抑えていることは、正しい、とおもう。

金融緩和により需要の縮小を抑える、つまりデフレ対策としての日銀の政策は効果を発揮している。ただし、一方の日銀のバランスシートはどうだろう。やっているわりには、需要側ではなく、供給側の生産性は上がっていないし、新しい商品やサービスも出ていないのが実態ではないか。日銀は、AIブームと同様、実態から離れたバブルを形成してやしないか、というのが、ぼくの、つたない考え。