「コンテナ物語」の頃

岡田斗司夫のYouTubeが充実している。

(底辺ユーチューバーの僕からみて)話し方が、とても、うまい。それ以上に、内容が円熟している。

ここ数日の「コンテナ物語」の解説が興味深かった。ただし「岡田斗司夫ゼミ」のメンバー(月800円)にならないと、その続きがみられない。残念である。

数年前に僕も「コンテナ物語」を読んでいる。厚い本だ。しかし内容は、ほとんど忘れてしまっている。たとえ読んだ直後でも、岡田さんのように上手にまとめて話せやしない。

岡田さんの解説は、たとえば、こうである。

コンテナ船や、パレット(と呼ばれる荷を乗せる板)により、以前より少ない沖仲仕の頭数で荷役はできるようになった。にも関わらず、当時は労働組合の力がとても強く、雇用主は不要になった人数分の給与を払わざるを得なかった。

現在なら労働組合の支援を受ける政党があり、政治介入する場面だけれど、当時のアメリカは、どうやらマフィアが、その交渉に関わっていたらしい。

そして、その交渉は、少しずつマフィアから弁護士に移っていく。一方のマフィアは新たな収入源として、麻薬の販売に手を染めていく。

こう書いているうちに、フランシスコ・コッポラーの「ゴットファザー」とイメージが重なってきた。時代も、初代ゴッドファザーであるビト・コルレオーネと軌を伴にするのではないか。

シチリア島(イタリア)からの不法移民であるビト・コルレオーネは成長し、街のトラブル、の仲介で、頭角を表わしていく。しかし彼が晩年を迎えた頃には、マフィアたちは麻薬の販売に手を染めるようになっていく。マフィアたちは、ビト・コルレオーネに話を持ちかけ取引きに応じるよう働きかける。しかしコルレオーネは、その話に応じない。

ビトの息子のマイケル・コルレオーネは、話し合いと行動による圧力だけでなく、法を理解しながら勢力を伸ばしていく。

ま、ビトの場合も、マイケルの場合も、ラストシーンは暴力的になってしまうけれど…

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!