そもそもブランドとは、なんだろう..?
その商品が話題になり、ものすごく売れた。
そして、その商品の名前が、製品全般の代名詞にまでなった。
たとえば、ウォークマンだ。
ウォークマンは、ソニーの作った商品のネーミングだけれど、他社から出た「持ち運びができ、外でも聴けるカセット」はウォークマンと呼ばれたりした。
ここで、商品が製品全般の代名詞にまでなったウォークマンを引き合い出したのは、他のブランドに比べ極北だったからだ。
極端な事例の方がスッキリするし、また、これは、ある場合の個人的な考え方のクセでもある。
で、残念ながらウォークマンは、アップルの、音楽をデバイスにダウンドーロして聴くイノベーションにより終焉を迎えてしまった。
では、その点を極限とし、そこへ行くまでのウォークマンは、どうだったろうか。
販売台数は逓減し、極限に近づくに従い、急なカーブを描いたていった、と、まぁ、想像してみる。
一方、ブランドは、その販売台数の落ち込みよりも、だいぶ緩やかで、最終的には商品がなくなっても、ネーミング(言葉)だけは残ったという。
そういう意味では、言葉というのはタフに後世まで残るものである、
ということを言いたいのではなく、
iTunes/ipodが現れたとき、ソニーが次のモードの流れを見誤ったのは、商品の販売の実体より、なんとなくブランドは、いつまでもあるという人の感じ方の性(さが)から来ているように思える。
…こう書いているうちに「ブランドとはストーリィである」というフレーズが、アタマに浮かんできた。販売台数うんぬんより、ストーリィは語れるみたいな。