専門書は、主に専門家が読む書籍だ。
一般を対象にはしていない。
なので、専門書のセールスは少ない。
「ゼロから作るDeepLearning」(斎藤康毅/オライリー・ジャパン)は専門書でありながら、ベストセラーになっている。
オライリー・ジャパンのサイトによると、本書発刊1年後の2017年、発行部数は7万部を越えている。
それは、DeepLearningがブームになっていたり、
一方では、DeepLearingについて一般書を読んでも、まるで、うなぎを手につかむように、ヌルヌルと逃げていってしまう感じがあるからだ。たぶん。
これは、なにもDeeLearningに限らず、
ほかの技術についても、文章では表せない領域が大きいと、おもう。
本書はPython(プログラミング言語)でコードをトレースしながら、DeepLearningの「重み」、線形を非線形に変換する「活性化関数」、教師データと、重みを付け出力されたデータの差を少なくする「損失関数」のコンセプトを学ぶことができる。
たしかに、コードを書きながらと、文章を読むだけでは、理解の仕方が何かが違うように思える。
ただし、本書は、「重み」や「活性化関数」といった、部分に関わることができるけれど、
では俯瞰(ふかん)して、DeepLearningを眺めようとすると、「あれ、なんだっけ?」という感じを受けなくもない。
個人的には、Classの書き方など、Pythonの理解を深める一冊と言ってもいい、かな。