電通について

長いあいだ広告の仕事をやって来たけれど、電通の仕事をやって経験がない。

元電通の人と仕事をしたことはある。

元電通(かつ電通だったこと)が肩書になっていて、当時も、そして現在に至るまで素直に納得することが出来ない。

もしかすると、元トヨタ、元三菱UFJ銀行というのもアリかも知れないし、それは個人の思いであって案外、仕事には結び付いていないのかも知れない。

電通はマスコミに対し権力を持っていて、マスコミは同社にとって悪い印象のニュースが流せない、あるいは忖度されるという噂も真偽は分からないままで、

ま、そうだとして、電通について、ここ数年、ニュースで見かけるようになったのは、御威光に陰りが見えてきたからだろうか。

コロナ渦においては、持続化給付金において政府と企業の仲立ちをしていた。東京オリンピックもメディアの仲立ちをしていた。

仲立ちは、別の言葉で言えば代理だ。

電通は広告以外の代理店でもあったという。

代理というポジションを得るには、想像できないくらいの営業力が必要だ。

政治家や官僚に働きかけた場合、それは政治力となる。

電通の営業は「夜打ち朝駆け」である。そういう噂を聞いたことがある。

しかし5年前の過労による社員の自殺を契機に、社員に負荷をかける営業活動は改められたという話も聞く。

きのう電通に東京地検の捜査が入った。

東京オリンピックの選手のユニフォーム選定に当たって、電通元取締役であり、オリンピック組織委員会の理事だった人が、洋服のアオキに便宜を図った疑いだ。オリンピック組織委員会の理事は、みなし公務員であり、斡旋は禁じられているからだ。電通本社への家宅捜査は本件の広がりを示唆しているように思える。

NHK党の党首・立花さんは自身のYouTubeで「いよいよ電通にも捜査が入る時代になった」「電通の日本への影響は大きかった」「しかし、その力も落ちてきた」というふうな指摘をしていた。実感はないけれど、電通は想像以上に力を持っていたのかもな。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!