AIが仕事をうばう。そういうはなしを、見かけるようになった。そのさいには「職人AI」と「なんでもAI」にわけて、かんがえた方がよいとおもう。
ちなみに「職人AI」と「なんでもAI」は、オレが勝手にかんがえた名前であります。
「職人AI」とは、ただひとつのことを、いちずにやる人工頭脳のことである。
うるしを塗りつづける「うるし塗り職人AI」や、寿司をにぎりつづける「寿司職人AI」などが、これに該当する。
ま、もっとも、「うるし塗り職人AI」も「寿司職人AI」も、このブログを書くために作った架空のAIだけれど、
将棋や碁のAIなら、じっさいに存在する。
たとえば、AiphaGoが、最強棋士・李世乭(イ・セドル)を破ったのは、記憶にあたらしいでしょう。
「職人AI」に対して、もう一方は「なんでもAI」である。
「なんでもAI」は、いつでも、どこでも、なんでも対処できるAIだ。
じつは、AIが仕事を奪う的な議論は、いわば、この「なんでもAI」の普及が対象になっていることが多い。
いままでも、あたらしい技術が普及すると失業するひとはいた。ひとつのことに特化する「職人AI」は、それと同様だとおもう。
一方の「なんでもAI」の普及は、それとは次元がちがうと言われている。なにせ、機械と労働で価値をつくっていた従来とは異なり、AIと機械だけで価値が作れてしまう。
ドラえもんだけで、仕事は間に合うでしょう。たとえばネ、
と言いたいところだけれど、それは、ずいぶん先のオハナシ。
ちなみに、げんざいはやりのベーシック・インカムは、この「なんでもAI」と抱き合わせで語られることがおおい。ま、いずれにせよ、近未来的だとおもったりしている。