「大統領の陰謀」は映画では、そのストーリィは分からない。原作を読む必要がある。

それなのに、この映画に不自然さを感じないのは、脚本のうまさ、俳優の魅力、映像の良さがあるからだとおもう。

ちなみに「大統領の陰謀」「アニー・ホール」「ゴッドファザー」は同じカメラマンの撮影によるものらしい。3本とも、マイ・映画トップ10に入るくらい好きなので、それを知ったときは、ちょっとした感慨があった。

「大統領の陰謀」のはなしに戻る。

ウォーターゲート事件の黒幕は、大統領主席補佐官のハリー・ホールドマンだ。

映画では、その是非があいまいなまま、最後の、タイプライターで事件の推移がタイプされるシーンで終わってしまう。ま、脚本でうまく逃げたとも言えるわけネ。

原作では、俳優が演技を終えたあとのエピソードの詳細を読むことができる。原作のおかげという感じは多分にある。翻訳は常磐新平。部分的に分かりにくい訳文があるけれど、それを差っ引いても、本書は読み応えがあるわぁ。