ぼくらの世代にとって、オウム事件は戦慄を覚えたニュースだったのではないか。
そして、オウム事件と聞くと、そのときの自分なりのストーリィをフィードバックする人も少なくないのではないだろうか。
とうじ、ぼくは共同で南青山に事務所を借りていた。
一般的には休日の土曜日か日曜日にも関わらず、あいかららず原稿を書いていた。
つけっぱなしにしていたテレビから、オウムの青山支部(だったかな?)に入ろうとしていた村井という同集団の幹部が刺殺された映像が流れていた。
同青山支部は、事務所から246に出て宮益坂を下る右側のエリアにあったため、オンタイムで、パトカーや救急車のあわただしいサイレンが聞こえてたりしていた。
そのときの感覚は、平たい言葉で言ってしまえば戦慄を覚えたということになるけれど、あいかわらず、うまくは言えない。時代に触れた感じ、いや、それもちょっと違うなぁ。