農耕の前は狩猟採取の時代だった。
ともすると、ドングリなど木の実を拾ったりイノシシを狩ったりしていた時代は、麦や米を栽培して暮らす時代より遅れていると思いがちだ。
けれど、話題になった2冊の本を読んで認識を新たにした。
1冊の本には、狩猟採取時代は、動物性タンパク質も採れているし、農耕のように集団で暮らしていないので疫病の拡大も少なかったというんですねぇ。
さらに、もう1冊の本には、狩猟と農耕をはっきり区分するのではなく、じつは狩猟民族は、農耕しながら暮らしていて。どこかの時点で、農耕の方が有用だと思えてきたので切り替えたというんだなぁ。もちろん、当時の人は意識しなかったけれど、たとえば一人あたりの消費カロリーで、イノシシを狩るより、ムギを栽培した方が多くのカロリーを得られるとか。食用の動物を乱獲しすぎて、少なくなってきたことも、ひとつの要因らしい。
得られるカロリーが少なく、ともするとイノシシにヤラれたして狩猟時代の人たちは短命だったと思うけれど、農耕時代の人たちと、どちらが充実していたのかと問われると、わからないねぇ〜