繰り返し読んでいる本がある。
個人的には、漱石の「こころ」と宮沢賢治の詩集、それにダライ・ラマの「こころの育て方」である。
「こころの育て方」の原題は、「The Art of Happiness」で、時間がかかったけれど、後者も読んでいる。
ダライ・ラマの書籍の中で、「The Art of happiness」は、とくに際立っている。
それは、ダライ・ラマとともに本書のクレジットとなっているハワード・カーターの質問の良さによる。
おうおうにして、人は分からないことを恥だとおもったり、分からないことなのに、分かっていると思いこんでいたりする。
なので、素直に聞くことは、意外に、むつかしいものなんだ。
ましてや、専門家(本書の場合は、ダライ・ラマ)に対しては、その性質が助長される。
ハワード・カーターは、この点を、見事にクリアしていると思うんだなぁ。