会社は移りやすく、社会には厚みを

法人にしていたころ、会計は税理さんに任せっきりだった。

それについては、反省している。会計に詳しい、といかなくとも、基本的なことは知っていたほうがよいと、おもっている。

けれど、基本的な会計についての本を手にしては、途中で投げ出してしまっていた。

高橋洋一さんの、会計について解説された本は、さいごまで読み通せた。初心者でも分かる良書だとおもう。

高橋さんは自身で、ユーチューブのチャンネルを開設されている。

きのう、なぜ政府は(国民ひとりひとりに10万円を配る)特別定額給付金を再支給しないのか、解説されていた。

それは、コロナ渦の政府の経済政策の基本は、失業者を増やさないことにあるからである。

そのため個人ではなく、企業への給付金に厚みを持たせている。

これは、なにもコロナ渦のみの方針ではなく、終身雇用制度といった慣習を優先させる政府の一貫した基本方針のようだ。

ただし低成長の日本において、この施策が、ずっとは続かない。

会社はただの器である、という説がある。個人的も、そう思っていて、日本は、ほんらい社会の持つべき領域を会社に持たせてしまっていると、おもっている。

会社は器なのだから、どうしても存続させなければならない、というわけではない。器がなくなったら、そこで働いていたひとが、ほかの器に移りやすいような環境になっていた方がよい、とおもう(1年1歳、年をとるわけだから、会社の寿命をムリに引きのばすより、早く新しい環境に移れたほうがよい)。

一方、日本の社会は厚みがない、とおもっている。会社を移るあいだ、必要な腕を身につけるまで、生活ができるように個人の収入は十分に保証したほうがよい。そういう考えなんだわ、オレは。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!