さいしょからSNSのある世代とちがい、ぼくたちの世代は、どうしても慣れ親しんだ環境と比較せざるを得ない。
ぼくたちの世代にとって、メディアは空気のように、意識さえしない存在だった。
それがSNSにより相対化され、メディアの輪郭が現れたというか。
メディアとは、たとえばラジオやテレビであり、新聞や雑誌である。
インターネットのはじまりは1969年。
ただし、ほかの技術と同様、多くの人に利用される、いわゆるキラー・アプリケーションが現れるまで時間を要した。
キラー・アプリケーションは、1990年代からのウェッブだった。
マクルーハンかなぁ。まったく新しい体系が出てきた時、最初は旧来のものと似ているという説がある。
ウェッブサイトは、新聞や雑誌と似ていた。
一方は紙で、一方はパソコンのディスプレイみたいな。
しかしSNSくらいになると、それは全く違う体系、インターネットの特徴が具現化されたものである、とまぁ、そんな感じ。