せんじつPivotにて竹中平蔵のインタビューをみた。
じつは、そもそも竹中さんには、あまり良い印象を持っていなかった。
けれど、その印象は時間とともに薄らいでいった。
竹中さんは小泉総理のとき入閣していた。
つうじょう大臣になるには、いま話題の「派閥」からの推薦がものを言うようだ。
にも関わらず、小泉元総理は派閥推薦ではなく、いや、それ以前に、民間からの一本釣りで竹中さんを総務大臣にした。
(そのことと派遣社員の増加がどう関係しているのか調べてはいないけれど)ちまたでは、派遣社員が増え、所得格差が広げたのは竹中さんという説が流布していたりする。
そのことと、個人的に読んだ竹中さんの過去の周辺取材の書籍により、私はそういう印象を持っているような気がする。
話はさらにズレてしまう。
対象についての印象がある。そして一度、その印象を抱いてしまうと、なかなかそこから抜け出せない。ただし例外的に、あるときハッと思い、印象がガラリと変わることもある。
とくに映像から来る印象は大きい。逆に言えば、情報発信する人は印象操作さえ出来てしまう。
その点でテレビというのは怖い。
さらに言えばYouTubeは個人でも手軽に情報を発信できてしまうので、じぶんの都合の良いような印象を与えることができる。たとえばNHK党の立花孝志さんは確信犯的だ。
さて、竹中さんの話に戻ろう。
竹中さんの印象が和らいでいく中で、私たちの経済に対する見解は一致している。竹中さんはこの分野のエキスパートであるが分かりやすく、その説明は私にとっても明快だったりする。竹中さんがマクロ経済の観点から物事を語るのに対し、私の視点はもっと身近な直感的なものに基づいている。
ここからは私の視点で書いていく。
会社の売上が一定以上減少した場合、雇用を条件に会社に助成金が支払われる「雇用調整助成金」には反対である。
たしかに、この制度により、多くの雇用が守られてきただろう。
しかし、いわゆる「弱い企業」を残すことで、結果的には(このへんは詳しくないが)日本のGDPはここ20年間上がっていないとされる。交易条件も悪化している。
これから生成AIが普及する。その際に、一人ひとりがエンパワーメントされる。パフォーマンスに格差が出てくる。会社でみたばあい、利用している人が多い会社と、そうでない場合で、売上が違ってくるだろう。
なので、売上が減った会社が申請さえすれば「雇用調整助成金」がもらえ生き残るのいうのは納得がいかない。