エプスタイン問題と、伊藤穰一氏への疑問

ジェフリー・エプスタイン氏が再び注目を集めている。Netflixのドキュメンタリーが視聴数ランキングの首位に立っていた。新作だと思って観始めたのだが、途中で気づいた――それは数年前にすでに放映されていた番組だった。エプスタイン氏への関心が再燃したことで、改めて注目を集めランキング首位に返り咲いていたのだ。

このドキュメンタリーは質が高かった。性被害者へのインタビューでは、粘り強い交渉と誠実な問いかけが印象的で、日本のジャーナリズムではなかなか見られないアプローチだと感じた。日本の報道姿勢には、かねてから物足りなさを覚えている。

現在エプスタイン氏への関心が再燃しているのは、アメリカ司法省の捜査資料300万ページがウェブ上で公開されたことがきっかけだ。その資料の中に、伊藤穰一氏(Joi Ito)の名前がある。試しに検索してみると、ヒット数は1万件を超えており、同様に名前が挙がる他の人物と比べて際立って多かった。現時点で日本のマスコミはこの件をほぼ報道していないが、ネット上ではすでに相当な関心を集めている。

実を言うと、私はエプスタイン問題とは関係なく、すでにJoi氏への気持ちが離れていた。

数年前、私はJoi氏のポッドキャスト「変革への道」を楽しみに聴いていた。あるとき私の質問が番組で取り上げられ、素直にうれしかった。質問を取り上げられたリスナーはDiscordコミュニティ「Henkaku」に参加でき、私もときどき投稿していた。Joi氏の発言をXに投稿すると「Henkaku」トークンが付与される仕組みもあり、私もいくらか保有している。

しかしその後、ポッドキャストはいつの間にか更新が止まり、Discordもほぼ稼働していない。Joi氏自身も、コミュニティに対して何のコミットメントも示さなくなった。Henkakuのメンバーは、置き去りにされた格好だ。

当時Joi氏は、Web3の到来を力強く語り、その言説はブームの呼び水になった。有力な政治家さえ巻き込んだその熱気は、バブルが弾けた途端に静まり返った。コミュニティへの説明も総括もないまま、だ。

そもそもJoi氏は、オープンソースやWeb3を通じた情報の民主化、非対称性の解消を一貫して訴えてきた人物だ。その理念を掲げてきた人物だからこそ、今、自身に疑惑の目が向けられている状況において、沈黙は一層重く映る。エプスタイン氏との関係について、説明責任を果たすことを強く求めたい。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!