ある本によると、貨幣経済とは「貨幣がある」とか「貨幣は便利」というレベルを越えて、「貨幣なしでは成り立たない経済」を指すらしい。
だとすれば、現在は貨幣経済である。これは疑いがないだろう。
では日本の貨幣経済の始まりは、いつだろう。「いちばん古い記述の時期がそれである」とは言えないだろう。それは、たまたま見つかっただけだし、そもそも有史以前も貨幣経済だったかもしれないし…ま、それは、なさそうかな。なんとなくね。
一方、「その時はすでに貨幣経済であった」とは言えそうだ。少なくとも、いまから350年ほど前の元禄時代は、そうだとおもうな。
近松門左衛門、それに井原西鶴の書き物を現代語訳で読んでみると、「地獄の沙汰も金次第」的な様子が伝わってくるじゃない。ま、でも、情や粋(いき)を通すための散財ぶりは、おもしろいなぁ。
ちなみに、当時すでに複利計算はあったんですねぇ。