取材はむつかしいとおもう。もうすこし詳細をいえば、聞くことはむつかしい。
広告の取材のさいに、あらかじめ聞いてほしいことがリストされてくることがある。
「その商品をつかっているユーザーに、これと、これを聞いてほしい」というのである。
ここで問題が生じる。広告するほうは、そうおもっていても、ユーザーはそんなことはおもっていないのである。すくなくとも、ユーザーにとっては、その商品をつかっているのは、生活のほんの一部であって、広告主が思いこむほどの感想はもっていない。
こういうとき、一方は「聞いてくれ」といい、一方は「そんなことはおもっていない」という中間に立たされたコピーライターはどうすればよいのか。じつは、いい手立てはない。
しいていえば、ユーザーがいったことで、コピーライターがストーリーをつくり、原稿ができたあと、ユーザーに確認してもらう方法くらいしか思いつかない。がしかし、じっさいこの方法をやってみると、どうも、わだかまりがのこってしまう。
これをクリアするには、将来的には方法があるとおもっている。ボットを使う方法だ。たとえばLine上の画面をおもいうかべてもらうといい。
ボットでAIが質問し、それにユーザーがこたえていく。それをもとにAIがユーザーの会話を原稿にまとめあげてくれればよいのである。
こういうの、グーグルがやってくれそうじゃない。グーグルがアプリケーションを提供し、取材におうじたAPIをプログラムすることで十分可能だとおもうけれど、どうかねぇ。