イノセンス

レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」を再読している。タイトルは、日本語に訳された「長いお別れ」の方が馴染み深いだろうか。

ちなみに前者は村上春樹、後者は清水俊二の翻訳のタイトルだ。

ネタバレになるので書かないけれど、後半の、フィリップ・マローの数行の言葉が、とてもとても素敵で、本作のタイトルの意味も濃縮されている。

そして、この言葉にはイノセンスが、きらめいている。

スコット・フィッツジェラルドの「グレイト・ギャッツビー」も、大好きな小説だ。やはり、ギャッツビーのイノセンスには、こころが打たれる。

「ロング・グッドバイ」や「グレイト・ギャッツビー」のイノセンスは女性には分からない、と書くと怒られそうだけれど(もう書いてしまったけれど)、少なくとも、両作の女性のファンに出会う機会に恵まれたら、ぜひ話してみたいものだ(どういうところが、好きなんだろう?)

イノセンスは、純粋や純真とはニュアンスが違う。日本語にはない言葉だと思っている。

日本には、日本の言葉の系統があり、「もののあわれ」という言葉があったりする。

時間があったら、この言葉にふれた作品も読んでみたいとも思っている。

「源氏物語」は読んでみたいと思いながらも、いまだ、読んだこともない。

ちなみに近松門左衛門の「曽根崎心中」や「冥土の飛脚」は、好きである。

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!