ずっと本棚に並べている本というものが存在する。「聞く力」(阿川佐和子)も、その中のひとつだ。

せんじつ、ようやく読み終えた。著者がインタビュアという経験を通じて得たものを、書くことで、ひとつひとつ確かめているような本だとおもった。

専門的なことがらが綴られる新書版だが、本書は100万部以上売れた。インタビューをする人に限らず、一般的に幅広く読まれたのだろう。

その理由は、本書が、だれでも気になるであろう、ひととの関わり方として読める点にあるとおもう。文章も上手だなぁ。

取材をしてきた個人的な立場からみると、さすがに相手に合わせて服装を選ぶことはしないけれど、そのほかは、しらずしらず、そうおもっていたことだった。でも、こういうのを再読していくことは、なんていうんだろう、たとえばカーボン紙を重ねていくよう滋味がありそうネ。