「権利革命」

きのうの「暴力の人類史」の続き。

フランス革命は、人権宣言に至るまで、相当の犠牲者を出した。

日本では、憲法上、人権を得るまでに太平戦争により数百万の人命を失う結果となった。

それに比べ、20世紀になり立脚した公民権・女性の権利・子供の権利・同性愛者の権利・動物の権利に至るまで、犠牲者は桁違いに少ない。

本書の魅力的なポイントは、出版の普及と識字率の高まりが、暴力を減らしてきたという視点にある。

「権利革命」については、テクノロジーの影響の大きさが指摘されている。

「権利革命の最も重要な外的要因を一つ選んで金を賭けるとしたら、私なら人とアイデアをますます流動的にしたテクノロジーに賭ける、権利革命が起こった時代は電子革命の時代だった。テレビ、トランジスタ・ラジオ、ケーブル、衛星、長距離電話、コピー機、ファックス、インターネット、テキストメッセージ、ウェッブ動画ーこうしらものが続々とあらわれたのだ。この時代は、州間高速道路、高速鉄道、ジェット機の時代でもあった」(P184)

気づいたことを、お気軽に。
公開まで、やや時間がかかりまーす!