「桜を見る会」の問題点は文章の管理にあると思う。
先の、いわゆる「森友問題」では、関連文書が財務省により改ざんされてしまった。
一方の「桜」では、文書の削除が問題になっている。
「桜」を仕切っていた内閣府では、当会の名簿のデータの保存期間を、1年未満としていた。
1年未満というのは、文書作成の翌日から364日後まで、ということになる、
ということで、このルールを逆に利用すれば、作成の翌日に文書を破棄することも出来たりする。
本件の問題点は、ある代議士が、その名簿の公開を国会で求めたところ、担当者はその当日、破棄を決めた所にある。
あまりの、偶然というわけ。
ま、そういうことも、あるとして、
この問題がユニークなのは、紙の文書はシュレッダにかけたとしても、データはコンピュータに残っている点にある。
内閣府は文書をシンシステムで管理しているらしい。
この言葉を耳にしたとき、Sync(同期)とSystemをかけあわせた言葉かな、とおもった、
がしかし、シンシステムとはThin Systemと書くらしい。
いぜん友人と話していて、
友人の会社では、机上のコンピュータにはアプリケーションもデータもなく、すべてサーバーに依存しているという話をしていたことを思い出した。
ま、じぶんに引き寄せて理解するなら、ブラウザーだけで、グーグルのクラウドにてアプリケーションとデータ管理を行なうChrome bookみたいなものだ。
その友人の会社のシステムが、そのシンシステムというものなんだな、たぶん。
ところで、サーバーもコンピュータである。
サーバーにするためのアプリケーションを積んでいるので、サーバーになる。
で、なにげにコンピュータにデータを保存しているけれど、
そのデータは、データ自身と、データの素引きに分けて保存されている。
逆に、データの消去にあたっては、素引き部分が消去され、データ自身は残されている。
なぜ、そういう立て付けになっているのかというと、
いちいちデータを消去していては、コンピュータにかなりの負荷がかかってしまうため、という説がある。
ま、それはさておき、データ自身は、とても細かく分かれているデータ領域の、あちこちに保存されている。
なので、データを完全に消去するなら、たとえば映像のデータなど重いデータ(データ領域をたくさん使うデータ)で、どんどん上書きしていけば、既存のデータが消去されてしまう確率が高まる。
もし内務省が、恣意的にやっていたら、そうとうの悪だよねぇ。