「社会科学における人間」(大塚久雄/岩波新書)を読んでいる。
毎日、ゆっくり、読み続けている。
現在、2/3くらいまで来ている。
図書館から借りているけれど、手元に置きたい一冊だと思い、メルカリで購入した。300円という。
本書の半分くらいは、マックス・ヴェーバーについての解説になっている。
学校で社会科学を学んだこともなく、(キリスト教の)プロテスタントでもなく、唯一言えることは、ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を1度、読んだっきりである。
それでも「社会科学における人間」の良さを感じることができるし、これからも繰り返し読みたい一冊であることは、たしかだ。
約半世紀前に書かれた本書は、現在、読まれてはいないだろう、たぶん。
ワッと読まれ、それで、おしまい。時代が下り、当時と似た現象が起きたときに、以前と変わらない言論がまたブリ返したりして。ある考えが引き継がれ、発展していく感じがないのよねぇ。わりと、これ、日本の特徴らしいよ。