RSA暗号について知る必要があり、「アリスとボブは鍵を公開する/暗号解読(下)第Ⅵ章」を読んでいる。
少し脱線する。
この章の前段では、お互い離れた者どおしのプライバシーを守る文脈から、インターネットについて触れられている。
インターネットの一般的普及は、ウェッブというアプリケーションを待たなけれならなかった。これは自説である。
けれど「暗号解読」を再読してみて、持論を部分修正する必要を感じた。
こう書いてある。
「1980年代末、インターネットが研究的教育機関や政府機関者意外にも開放されると、ユーザー数は爆発的に増えた」
つまりウェッブの発明より前に、インターネットの研究・政府機関以外への開放があった。
このことが前提にあり、ウェッブが出て来たという認識が正しそうだ。
ちなみに「インターネットが軍事から生まれた」説は、誤解だ。池上彰さんでさえ誤解しているという。
ARPERNETのファンドから生まれたというのが正解だ。
米国の研究資金は、各省でそれぞれファンドされている。
APERNETの守備範囲は、技術トレンドから外れているけれど、将来大化けする技術にある。
APERNETが国防省から資金援助を受けていることから「インターネットが軍事から生まれた」という誤解を生んでいるんだろう。