「1Q84」を再読している。「意識と記憶」がテーマになっていることに気づいた。前回もそのことは意識下にあったかもしれないが、今回、それが明示化された。
「意識と記憶」と言えば、アンリー・ベルクソンである。日本で言えば西田幾多郎の「善の研究」があげられるかも知れない。
ただし前者はとくに難解であって。それは内容よりむしろ、フランス語と日本語の相性が悪く、翻訳の難しさから来ていると、思ったりもしている。
そもそも僕は文章を読むのが遅い。
ただし、この頃は相変わらず遅読だけれど、一方でページをめくるようなスピードで読む本も増えた。
良書はゆっくり読んでいる。どれが良い本なのかはカンによる。
その中でも30代の人の著作が際立っている印象がある。
以前なら(人によっては、もったいぶったような)難解なことも分かりやすく書かれている。
ベルクソンの新訳、誰かやってくれないかなぁ。